• Conversation

城彰二さんとの経営者インタビュー第5弾

地産地消のGDPをあげたい

城 お久しぶりです。お元気でしたか。

勝田 元気にやっています。今2人目を妻が妊娠しているので、いろいろと気を使わなきゃいけないんですが。社員もベビーラッシュで、今年は5,6人くらい生まれると思います。

城 そうですか。まずはお元気そうでよかったです。僕は毎年御社に来ていたので、勝田社長とお会いすることを楽しみにしていました。以前から事業についていろいろとお話をお聞きしていますが、事業が拡大され準備が整った中、コロナ騒動が起きて仕事への影響はいかがですか。

勝田 弊社は調子がいいですよ。ここにきて準備していた案件で売却が増えているので、会社としてはどんどん成長しています。社員も2倍くらい増えましたね。オフィスも東京本社を2019年から京橋に構えていています。太陽光発電事業は人がいなくても成立するので大きな被害もなく、みなさんに買っていただいてよかったなと思っています。

城 そうですか!世の中の流れとは逆なんですね。

勝田 弊社の考えとしてはインフラを作っているので、もっとつくりたいと思っているし、今後は別の展開も考えています。3年前から準備していたことが今動き始めています。遊休地でソーラー発電を建設した時に、その下で牧草をつくるんです。ソーラー発電と農地で遊休地をシェアするから「ソーラーシェアリング」と呼んでいます。牧草に目をつけたきっかけは、知り合いに牧畜業の方が多いからでした。試行錯誤してみると、牧草は種をまいてから3年間何もしなくても育つから手間がかからない。さらに収穫はトラクターで輸送できるので機械化も可能です。弊社が今後目指していきたいのは、ソーラー発電で利益を得て、その下で牧草を育てて地元の農家さんに格安で納品すること。牧畜業のコストで実はエサ代が5割を占めていて、ほぼアメリカ製に頼っているために輸送費が高い現状がある。この輸送コストを0に近づけることで、地域循環型のビジネスになるのではないかと思っています。

城 1つのことではもう通用しなくなる。だから、必ず2つ3つ持ち合わせたところが勝つということですね。牧畜業もそうだけど、結局それだけだと維持が難しい中で、そこにソーラー発電が重なったときに生み出す効果ってすごい。いろいろと広がりそうですね。

勝田 日本のソーラー発電は投機的なものでした。要するにお金を儲けたい人が入ってきて、コストが安くなってきたので約95%は撤退したんです。でもアメリカは今、固定買取制度(FIT)が再燃しています。カリフォルニア州で2020年1月にできた法案があって、新築の屋根が全部ソーラー発電じゃないと審査が通らない。そういう海外の流れの中で、日本も将来的にその流れがくるのではないかと思っています。

城 絶対そうですよね。僕は北海道で北海道大地震を経験して、インフラが崩壊した現場を目の当たりにしました。自然災害などで電力の供給が止まることは地域にとって死活問題。自家発電を含め、自分たちでつくりあげるっていうのが、今後の日本のテーマだと思いますね。

勝田 今後もインフラとして普及させていきたいですね。

城 勝田社長は一番最初に取材した時から、本質の部分は絶対ずれないですよね。だから会社が成長するんでしょうね。

勝田 弊社は本当にすばらしいメンバーが集まっています。社員には本当に感謝しています。今後は地域にもっと安い電気を作りたいですし、そのためにはソーラー発電だけじゃだめなんですよね。ソーラー発電+蓄電池も必要です。城さんもまさに、本質の中で走っている方だと思っています。サッカーが好きだから夢を叶えたい。そして結果を残したいってまさに本質ですよ。

城 サッカーで得た自分のやり方は基礎になるけどそれだけでは難しいですね。だから、学びながら自分に合わせて変換して軸になる部分を強くしていく。それが一流になれる条件だと思っていて。それを僕はサッカーで学んだし、社長はビジネスでね。

勝田 まだまだですよ。最近は農業も多くの方とタイアップさせていただいています。福島県の飯館村の場合は、飯館牛を復活させるプロジェクトがあって、そのためにソーラーの下で牧草を育てる、日本で唯一標準化できた場所なんです。太陽光発電事業と農地を復活させるため、そのアイデアに可能性を感じています。一筋縄ではいかないことも多いですけどね。

城 僕は北海道のサッカーチームに関わっているけど、人手不足で機械化したくても導入できない帯広の農家さんの実情を聞く機会も多い。だから、「北海道十勝スカイアース」の選手たちを体力作りもかねて夏の収穫時期に行かせましょうとかね。そういうつながりってものすごく大切ですよね。

勝田 サッカーも含めてですけど、地域に何かしたいですよね。我々は地域に行ったときに、いろいろな寄付をしたりするんです。足りないものとか、神社を補修したり、お祭りを再編するとか。

城 地域の人たちに還元する、サポートするってすごく印象的ですね。その発想力と行動力がある限り、どんどん飛躍していくと思います。業種は違うかもしれないけれど、共感できることはたくさんあって、今日も勉強させてもらいました。勝田社長と一緒にできることをやりたいなという思いもすごくありましたしね。

勝田 それはぜひとも前向きに、ご相談させてください!

Contact お問い合わせ

事業・施工・その他に関するご質問やご相談など、
お気軽にお問合せください。